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昆虫界を取り巻く世界環境

国連の統計によると現在76億人の世界人口は2050年に98億人。2100年には112億人に達するのですが、加えて途上国の経済発展で肉の需要が増え、それによって引き起こされるタンパク質不足や畜産での環境問題を解決する切り札として期待されるのが人工肉や昆虫食です。

最近、ヨーロッパ発の昆虫食やアメリカ発の人工ハンバーグなどの記事は多くなりました。シリコンバレーのベンチャー企業のインポシブル・フーズやビヨンド・ミートは、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や環境問題に熱心な俳優のレオナルド・ディカプリオさんなどの資金を受け生産工場を稼動させています。

人工肉などタンパク質の不足がこれほど注目される背景には環境問題があります。
畜糞の処理や畜糞から排出されるメタンや二酸化炭素は直接的な課題ですが、家畜飼育や飼料の栽培には地球上の陸地の45%、水資源の20%以上という巨大な資源を必要としており、環境負荷が非常に高いのです。

国連食糧農業機関 (FAO) は「食糧問題に対する有望な食材や飼料になる」と昆虫食のレポートを発表しました。
日本でもFAOも参加して農水省が旗を振りシンポジウムが開かれ、世界から学者や昆虫産業関係者が集まり、関心が高いことをうかがわせました。
肉(可食部)1kgを作るのに、牛肉は25kg、豚は9.1kgの飼料が必要なのに対し、コオロギは2.1kgです。温室効果ガスの排出量は、10分の1から100分の1とズーッと少ないのです。

もともと日本でも古くからハチの子やザザ虫など昆虫を食べる習慣があり、今でも東南アジアのラオス、カンボジア、タイでは普通に食されています。

しかしほとんど昆虫食に馴染みのなかったヨーロッパやアメリカ発のニューウェイブですから大きなマーケットとして期待されます。栄養価は肉や魚と比べても良質なタンパク質の他、繊維や鉄、マグネシウムなど、必須アミノ酸の含有も多く、食べやすい形での提供が受け入れの鍵になりそうです。

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